ホームページ制作会社なのだから、自社サイトはいつも整っている。
そう思われるかもしれません。
実際には、制作会社でも自社サイトを後回しにしてしまうことがあります。
ギガデザインも例外ではありません。
お客様の仕事を優先しているうちに、自社の情報が古くなる。
新しいサービスや考え方を十分に伝えられないまま、時間だけが過ぎる。
直したい場所は分かっていても、日々の仕事の中で優先順位が下がってしまう。
これは、決して良い状態ではありません。
ただ、自社サイトが止まる理由を考えると、単に忙しいからだけではないことが分かります。
お客様の仕事を優先すると、自社のことは後になる
制作会社の仕事には、納期があります。
- 公開日が決まっている案件。
- 不具合への対応。
- 更新や修正の依頼。
- 打ち合わせや確認。
- 急ぎの相談。
お客様の仕事には、相手がいます。
そのため、どうしても優先順位が高くなります。
一方、自社サイトには、明確な納期がないことが多いものです。
今日更新しなくても、すぐに困る人はいない。
- 来週でもよい。
- 今月でなくてもよい。
- 少し落ち着いてから考えよう。
そうしているうちに、少しずつ後回しになります。
自社の仕事は、誰かに迷惑をかけるように見えにくいからこそ、止まりやすいのだと思います。
自分たちのことは、意外と整理しにくい
お客様のホームページを作るときは、外から会社を見ます。
- 何をしている会社なのか。
- 誰に選ばれているのか。
- どこが分かりにくいのか。
- 何を伝えるべきなのか。
第三者として見ることで、整理しやすくなることがあります。
自社のことになると、そう簡単ではありません。
長く続けてきた仕事ほど、当たり前になっています。
自分たちにとって普通の対応が、外から見ると強みかもしれません。
反対に、昔から使っている言葉が、今の会社には合っていないこともあります。
分かっているつもりだからこそ、説明を省いてしまう。
伝えたいことが多く、優先順位を決めにくい。
社内のことをよく知っているほど、客観的に見るのが難しくなります。
「もっと良くできる」が、進まない理由になる
制作会社は、ホームページを作る方法を知っています。
その分、自社サイトに対する要求も高くなりがちです。
- デザインをもう少し整えたい。
- 文章をもう少し深く考えたい。
- 実績をもっとそろえてから公開したい。
- サービス内容も整理し直したい。
- 写真や構成も見直したい。
改善点が見えるからこそ、簡単に区切れません。
一つ直そうとすると、別の場所も気になります。
部分的な修正ではなく、全体を変えたくなる。
全体を変えるなら、準備が必要になる。
その結果、手をつけるまでの負担が大きくなり、さらに後回しになります。
良くしたいという気持ちが、公開や更新を遅らせることもあります。
自社サイトは、仕事の変化をそのまま映す
会社の仕事は、少しずつ変わります。
- 以前は制作が中心だった。
- その後、運営や保守の相談が増えた。
- 改善や診断の依頼が増えた。
- 緊急対応や継続的な相談が必要とされるようになった。
実際の仕事が変わっても、自社サイトの表現がそのまま残ることがあります。
すると、現在の会社と、ホームページに書かれている会社の間に差が生まれます。
本当は相談や運営支援を大切にしているのに、制作実績ばかりが目立っている。
長く伴走している仕事が多いのに、作って納品する会社のように見える。
自社サイトを見直すことは、単に文章を更新することではありません。
今の会社は何をしているのか。
何を大切にしているのか。
どのような相談に応えたいのか。
それをあらためて整理することでもあります。
忙しいときほど、自社の説明が古くなる
仕事が増えている時期は、自社サイトへ手を入れる時間が減ります。
ところが、その時期こそ会社の変化が大きいことがあります。
- 新しい相談が増える。
- 対応できる範囲が広がる。
- 仕事の進め方が変わる。
- お客様から評価される点が見えてくる。
こうした変化は、日々の仕事の中では分かっています。
ただ、言葉にして外へ出さなければ、初めて見る人には伝わりません。
昔の情報だけを見て判断されることになります。
自社サイトを後回しにすることは、今の自分たちを伝えないままにすることでもあります。
お客様へ伝えていることを、自分たちもできているか
私たちは、お客様へこうお伝えしています。
- ホームページは公開して終わりではありません。
- 会社の変化に合わせて更新する必要があります。
- 古い情報を放置しない方がよい。
- 運営できる仕組みをつくることが大切です。
その言葉は、自社にも当てはまります。
お客様へ更新の重要性をお伝えしながら、自社サイトが止まっている。
その状態に気づくと、言葉に重みがなくなるように感じます。
もちろん、いつでも完璧に運営できるわけではありません。
忙しい時期もあります。
優先すべき仕事もあります。
それでも、できていないことを見ないふりはしない。
自分たちにも同じ問いを向ける。
それが必要だと思っています。
後回しにしてきたからこそ、見えたこともある
自社サイトの更新が遅れたことを、良いことだとは考えていません。
ただ、長く後回しにしてきたからこそ、見えてきたこともあります。
以前は、ホームページ制作会社として何を伝えるかを考えていました。
今は、それだけでは足りないと感じています。
ギガデザインが大切にしているのは、制作そのものだけではありません。
- 状況を整理すること。
- 本当に必要なことを考えること。
- 必要のないものを勧めないこと。
- 公開後も相談できる関係をつくること。
こうした考え方は、日々の仕事を続ける中で少しずつ明確になりました。
早い時期に自社サイトを作り直していたら、今の言葉にはなっていなかったかもしれません。
遠回りしたからこそ、何を残したいのかが見えてきた部分もあります。
自社サイトは、会社の考えを確かめる場所
お客様のホームページでは、見る人に伝わることを大切にします。
自社サイトには、もう一つ役割があると思っています。
それは、自分たちが何を大切にしているのかを確かめることです。
サービスページを書くとき、何を約束できるかを考える。
会社情報を書くとき、どのような会社でありたいかを考える。
コラムを書くとき、仕事を通して何を学んできたかを振り返る。
言葉にしようとすると、曖昧だった考えが見えてきます。
逆に、書けないところには、まだ整理できていないものがあります。
自社サイトを作ることは、外へ向けた発信だけではありません。
会社の内側を整理する作業でもあります。
完成を待たず、少しずつ公開する
自社サイトを後回しにしてしまう理由の一つは、完成を求めすぎることです。
- すべてのページを整える。
- すべての実績を掲載する。
- すべての文章に納得する。
- 今後のサービスまで明確にする。
そこまで待っていると、いつまでも公開できません。
そのため、今は考え方を変えています。
現時点で伝えられることを、まず出す。
不足しているところは、あとから整える。
会社の変化に合わせて、文章も更新する。
自社サイトも、公開してから育てればよい。
お客様へお伝えしていることを、自分たちでも実践する必要があります。
自社のことを、一人だけで決めない
自社サイトは、自分たちだけで考えると視野が狭くなることがあります。
普段関わっているお客様から見た印象。
長く仕事をしてきた人が感じている強み。
初めてサイトを見る人が分かりにくいと感じる点。
外からの視点には、自分では気づけないものがあります。
そのため、自社サイトを見直すときも、すべてを一人で決めない方がよいと考えています。
- 文章を読んでもらう。
- 違和感を聞く。
- 普段使わない言葉を直す。
- 自分らしくない表現を残さない。
今回のコラムづくりでも、その確認を大切にしています。
文章として整っているかより、自分たちの考えとして出せるか。
そこを基準にしています。
後回しにした事実も、隠さなくてよい
制作会社として、自社サイトを十分に運営できていなかったことは、あまり見せたくない話かもしれません。
専門家なのに、自社のことができていないと思われる可能性もあります。
ただ、同じように自社サイトを後回しにしている会社は多いと思います。
日々の仕事を優先し、発信が止まる。
何を伝えるべきか分からなくなる。
全体を直したくなり、着手できなくなる。
その状況を知っているからこそ、相談を受けたときに簡単に責めることはできません。
更新が止まっている理由を確認し、無理なく再開できる方法を考える。
自分たちも同じ課題を経験しているから、分かることがあります。
できていなかった事実を隠すより、そこから何を考え、どう変えようとしているのかを伝える方が、ギガデザインらしいと思っています。
自社サイトを、今の会社に合わせ直す
自社サイトを後回しにしてきた理由は、一つではありません。
お客様の仕事を優先してきたこと。
自分たちのことを整理しにくかったこと。
より良くしたいと思い、完成の基準を高くしすぎたこと。
実際の仕事が変化し、以前の言葉では表せなくなったこと。
どれも理由ではあります。
同時に、いつまでも後回しにしてよい理由にはなりません。
今のギガデザインが何を大切にしているのか。
どのような仕事をしているのか。
どのような相談相手でありたいのか。
それを少しずつ言葉にして、自社サイトへ戻していく。
完成を急ぐのではなく、止めないことを大切にする。
自社サイトも、お客様のホームページと同じように、会社の変化に合わせて育てていきたいと思っています。