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必要なこと
01調査・ターゲティング 潜在顧客をセグメントする
はじめに
ホームページ公開に向けて具体的に何をしていくのか。これから順を追ってお話ししていきます。広告での集客と比較してコンテンツマーケティングのほうがやることが多いため、コンテンツマーケティングの場合での制作を基本としてお話ししていきますが、広告での集客の場合の制作についても網羅しておりますので、ぜひ最後までお読みください。
ターゲットの選定
ホームページを公開し、収益を上げるための最初のステップです。まず、大まかにターゲットを選定し、そこからさらにどういった層に向けて情報を届けるのか、ターゲットを絞り込んでいきます。お客さまになっていただきたいターゲット層を、最初の段階で明確にしておく必要があります。
ターゲットの選定をしていないとコンテンツの内容が漠然としていて切れ味が悪く、制作や運営にかかる労力が増えるだけの結果の出ないホームページになってしまいます。
潜在顧客のイメージ化
まず、あなたの潜在顧客をイメージしてみましょう。女性ですか?男性ですか?年齢層はどのぐらいでしょうか?住んでいる場所は関係ありますか?イメージしたら次はリスト化していきましょう。
例えば、弊社の場合の潜在顧客をリスト化すると下記のようになります。
- 企業のWeb担当者、広報の方
- 企業の決裁権を持っている方
- 年齢は20代後半から50代前半
- 性別は男女両方
- 札幌でホームページ制作会社を探している方 など
なんとなく頭の中でイメージされている方も多いかと思いますが、ここでは必ずリスト化して精査してください。ホームページの根幹に当たる部分です。このリスト化がきちんとできていないと最終的に希望のターゲット層から大きくずれてしまい、結果の伴わないホームページになってしまいます。
企業などという大きな括りではなく、人をイメージするのがポイントです。
検索キーワードの選定
潜在顧客による検索キーワードの選定
潜在顧客をリスト化してターゲットとなるユーザーをイメージしたら、次にそのユーザーが「困っていること」を考えます。
上記でイメージしたユーザーが、困っていることを解決するために検索エンジンへ投げかける質問こそが、検索キーワードです。
こうしてターゲットとなるユーザーが、どういった質問で検索するかを想定して検索キーワードをリストアップしていきます。
例えば、弊社の場合の検索キーワードをリストアップすると下記のようになります。
- Web制作会社
- ウェブデザイン
- コーディング会社
- ホームページ 作成
- ホームページ SEO
- ホームページ アクセス解析
- 楽天 運営サポート などなど
ただし、これらのキーワードでは競合サイトが多すぎて、結果を出すまでに相当な労力と時間がかかってしまうでしょう。幸いなことに、弊社の場合は潜在顧客のリストの中に「札幌でホームページ制作会社を探している方」というものがありますので、その点を踏まえたうえで選定した検索キーワードが下記の通りです。
- 札幌 Web制作会社
- 札幌 ウェブデザイン
- 札幌 コーディング会社
- 札幌 ホームページ 作成
- 札幌 ホームページ SEO
- 札幌 ホームページ アクセス解析
- 札幌 楽天 運営サポート などなど
これらのキーワードに変更することで、一気に競合サイトの数を減らすことができます。札幌は200万人都市なので、それでも労力はかかりますが、全国区で結果を出すよりは労力をかなり抑えられます。
また、「楽天 運営サポート」の場合は、他のキーワードと比べると競合サイトが多くありませんので、全国区を狙うというのもひとつの手ではあります。
ロングテールSEO
弊社の場合、検索キーワードに「札幌」を追加したことによりかなり潜在顧客を絞り込みできましたので、絞り込んだうえで網を広げていきます。
「札幌」+「Web関連のキーワード全般」
「Web関連のキーワード全般」には、下記のようなものを想定しています。
- UI設計
- サイト設計
- ユーザビリティ
- コンバージョン
- SEO
- コンテンツマーケティング
- コーディング
- マークアップ
- CMS
- WordPress
- Movable Type
- プラグイン
- Google Analytics
- Google Search Console
- 構造化データ
- SNS連携
- OGP設定
- ECサイト
- EC-CUBE
- オンラインショップ
- 楽天
- 更新レクチャー
- Webコンサルティング
- 運営サポート
(など100以上の検索キーワード)
こういった複数の検索キーワードで検索結果上位表示を狙うことを、ロングテールSEOといいます。
競合調査
戦場を確認する
検索キーワードを選定したら、実際にそのキーワードにて検索をしてみます。検索結果1ページ目の上位10位以内のWebサイトが競合他社、つまりライバルになります。
- ワンポイントアドバイス
- 調査のために検索する際は、Googleからログアウトした状態で検索されたほうが良いでしょう。Googleへログインしたまま検索すると、検索ユーザーの位置情報や嗜好等で正しい検索結果が表示されません。Google Chromeの場合は「シークレット ウィンドウ」で検索されるのがベストです。
競合サイトを確認する
少なくても、検索結果1ページ目の競合サイトは全て確認しましょう。
具体的に確認するポイントは下記の通りです。
- SSL化されているかどうか
- スマートフォン表示に最適化されているかどうか
- Webサイト全体のボリューム
- Webサイト運営会社
- Googleに対して最適化されているかどうか
- 質問(検索キーワード)に対して的確な答えを提供しているかどうか
検索結果1ページ目の上位10サイトにて上記内容を確認し、確認した内容をそれぞれメモに残しておきましょう。
競合サイトの確認ポイントについて
SSL化されているかどうか
SSL化されているかどうかは、URLを確認します。「http」の後に「s」が付いていれば、そのWebサイトはSSL化されています。
SSL化されていない | http://〜 |
---|---|
SSL化されている | https://〜 |
GoogleはWebサイトのSSL化を推奨しています。SSL化はWebサイトの安全性、つまり品質を意味します。
競合サイトがSSL化されていれば制作するWebサイトもSSL化は必須になりますが、仮に競合サイトがSSL化されていなくても、競争が有利になりますのでSSL化しましょう。
スマートフォン表示に最適化されているかどうか
競合サイトをスマートフォンで確認してみましょう。スマートフォンで見てもパソコンで見た時と同じレイアウトの場合、そのWebサイトはスマートフォン表示に最適化されていません。
検索順位を決定するGoogleのAIは、スマートフォン表示時のWebサイトでそのWebサイトを判断しています。スマートフォン表示時の文字の大きさ、ボタン等の隣接具合等もGoogleのAIの判断基準になります。
もし競合サイトがスマートフォン表示に最適化されていないサイトばかりの場合、その戦場はあなたのWebサイトの独断場になります。
スマートフォン表示に最適化されているかどうかは、閲覧ユーザーの使いやすさ、満足度に比例します。パソコン、スマートフォンだけではなくタブレットにも最適化されていると、さらにGoogleは高く評価します。こちらも品質を意味します。
Webサイト全体のボリューム
競合サイトは1ページ、もしくは数ページのみのミニマルなWebサイトでしょうか?それとも数百ページに及ぶ大規模なWebサイトでしょうか?競合サイトが大規模なWebサイトばかりの場合は、検索キーワードを見直しましょう。
Webサイト全体のボリュームは、検索キーワードに対しての、そのWebサイトの信頼感や答えの厚みになります。
Webサイト運営会社
Webサイトの運営会社を確認しましょう。
上場企業の場合は、Webサイトにそれなりのご予算(労力)をかけている場合が多いです。このことは頭に入れておきましよう。
Googleに対して最適化されているかどうか
以前は検索順位を上げるための小手先のテクニックというものが存在しました。しかし、GoogleのAIが大きく進化した現在は、それらはGoogleからスパム行為として見なされ、検索順位を下げる要因となっています。
ただし、現在も検索順位を上げるテクニックというのは存在します。それは、Webサイトの内容をより的確にGoogleに対して伝えるというテクニックです。詳しくは下記ページにてまとめています。
質問(検索キーワード)に対して的確な答えを提供しているかどうか
競合サイト、正確には競合ページを、1ページ1ページ確認しましょう。
質問(検索キーワード)に対して的確な答えを返しているでしょうか?分かりやすく、より詳細に答えを提供しているでしょうか?もし、競合ページが答えの薄い内容のページばかりでしたら、その戦場はあなたのWebサイトの独断場になります。
対競合サイトについて
ここまでに述べた確認ポイントで、競合サイトを確認してみていかがでしょうか?
少しやるべきことが見えてきたでしょうか?
要は、あなたのWebサイトが競合サイトを越えれば、あなたのWebサイトは検索結果において上位表示されるということです。検索順位は、相対的に見て検索キーワードに対しての答えが的確なWebサイトが評価され、上位に表示されています。競合サイトを確認せず、これらの対策を行わずに闇雲に自身のWebサイトに時間をかけることは、決して効率的とは言えません。