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必要なこと
08Web制作会社の選び方 コミュニケーションがとれること
はじめに
「ホームページの作り方」の最後にWeb制作会社の選び方をご案内します。
初めから読んでいただいた方は、結果につながるホームページには何が必要かをある程度はご理解いただけたと思います。
コンテンツマーケティングを目的とした「ホームページの作り方」には当たり前のことしか書いておりません。そのため、Web制作会社の担当者とお話ししてみて、これらの内容と大きく異なる場合は注意が必要です。
Web制作会社について
ひとえにWeb制作会社といってもさまざまな形態があります。
広告代理店
大手の広告代理店から中堅の広告代理店まで、ほとんどの代理店がホームページ制作を承っています。
広告代理店へ依頼するメリットは、印刷物やTV、雑誌広告のようなメディアまでワンストップで依頼できるということです。
広告代理店といえど、内部にWeb制作チームが無く実際の制作はアウトソースする場合も多くあります。しかし、Web業界はアウトソーシングで回っていますので、これは決してネガティブな要因ではありません。
ここで重要なのは、企画やデレクションは広告代理店の案件担当者がコントロールしているため、広告代理店の品質が担保できるという点です。
広告代理店は案件の数が多いので、品質を担保するための経験値が多いのも安心材料です。
Webプロダクション
Webプロダクションは、ホームページ制作・関連業務専門の会社です。こちらは大手企業では少なく、中小企業が多いです。
ホームページ制作・関連業務を専門としていますので、専門性が高いのが特徴です。
ホームページ制作がビジネスとして成立しはじめた頃から営業している会社や、最近設立したばかりの会社まで、企業年数はさまざまです。企業年数が浅い会社は、経験値が少なく品質がイマイチなのかといえばそうでもありません。大手広告代理店から独立された経験豊富な方が設立した会社の場合もあります。
印刷会社
地方の場合、古くから営業されている印刷会社が広告代理店の役割を果たしている場合が少なくありません。印刷会社は、もともと紙ベースの広告代理店という役割がありますので、時代の移り変わりに合わせて事業を拡大し、ホームページ関連業務も請け負っている場合があります。
デザイン制作会社
デザイン制作会社は、紙ベースのデザイン、Webベースのデザイン、各種ロゴデザインなど、デザインに重きをおいた制作会社です。基本的にグラフィックデザインを得意とする会社です。
デザイン性が高いのが特徴ですが、実際の業務は企画とデザインのみで、制作は外部へ発注することも少なくありません。どういった外部パートナーと契約されているかがポイントになります。
SEO会社
以前のSEO会社はWebサイトのチューニングをするという業務内容でしたが、SEOがコンテンツマーケティングにシフトしてからは、Webサイトのチューニングだけではなくコンテンツの作成も請け負うのが一般的になりました。また、SEO会社は細かくWebサイトの検証もしますので、必要に応じてレイアウトの変更や改修も行います。
最近ではSEOに特化したホームページ制作も一般的に承っています。
結局は人
前項で、広告代理店・Webプロダクション・印刷会社・デザイン制作会社・SEO会社の特徴を説明しましたが、それぞれの会社でメリットとデメリットがあります。
しかしながら、そのメリットとデメリットはあくまでも一般的なものであり、常に例外はあるため、それらについての説明は省略しました。
外からは分かりづらい
一つの指針として、各Web制作会社のホームページで確認するという方法もあります。ただし、それはあくまでも一つの指針であり、判断基準の全てではありません。
ここまで「ホームページの作り方」を読み進んでいただいた方は、Web制作会社の担当者へ制作に関する要望や質問を投げかけてください。ここまでの内容を読んでいただいたうえでのあなたが投げかける要望や質問は、結果につながるホームページ制作においてどれも欠かせない要素です。
そのあなたの要望や質問に対して、誠意のある対応、納得のいく説明がある会社がおすすめのWeb制作会社です。
制作費について
ここまで、さまざまなやるべきことをお伝えしてきました。ホームページの制作は、発注する側も受注する側もマンパワーが必要です。発注するWeb制作会社へはそれなりの制作費用が発生します。
全ての工程をWeb制作会社へ依頼しても良いですが、ご予算に応じて作業を分担するのも一案です。ご予算や制作内容含め、発注するWeb制作会社と相談しながら進めましょう。
おすすめできない制作会社
下記のような制作会社はあまりおすすめできませんので、発注先を選定する際に該当しないか確認してください。
予め単価で金額を算出する
トップページは○○円、下層ページは○○円という風に、ページ単価で予め金額を提示しているWeb制作会社です。お客さまのご要望をお伺いする前に、工数を算出して費用をお伝えできるはずがないのです。基本的に、Web制作会社はお客さまのご要望をヒアリングしたうえで工数を算出し、お見積り金額をお伝えします。
ヒアリングをしたのち、制作内容によってページ単価でお見積りを提出する会社は問題ありません。
ドメインとレンタルサーバーのアカウントを握ってしまう
ドメインとレンタルサーバーのアカウントは、あなたが管理してください。そのうえで、Web制作会社へアカウント情報を共有してください。Web制作会社のほうで、ドメインとレンタルサーバーのアカウントの契約代行を行い開示いただく場合は問題ありません。
これらのアカウント情報をあなたへ開示せず、Web制作会社にてアカウントを管理している状態はNGです。こういったWeb制作会社は、契約を解除する際にドメインとレンタルサーバーのアカウントを渡してくれない場合が稀にありますので、必ず確認するようにしましょう。
最後に
ここまで「ホームページの作り方」を読み進められた方の中には、やるべきことの多さに驚いた方もいらっしゃるかもしれません。実世界と同じように、Webの中にも数多くのライバルが存在し、やらなければならないことはWebも実世界も同じです。
成功しているホームページは、最低限でもこれらの内容を踏まえています。この部分を理解して、ようやくスタートラインに立った状態です。
あなたのホームページが、結果を出して成功することを祈っています。